国王の結婚が話題になり注目されたブータンでの統治指針ですが
国民総幸福量(Gross National Happiness)概念(ブータン)とは
目的と手段を混同してはならない。経済成長自体が国家の目標であってはならない。
目標は ただ一つ 国民の幸せに尽きる。経済成長は幸せを求めるために必要な
数多い手段の一つでしかない。そして富の増加が幸福に直接つながると考えるのは
間違いである。・・・(抜粋)
ブータンは国土面積が九州ほどで人口が70万人、大半の国民が農業に従事、ヒマラヤの
雪解け水で水不足はない。
2007年の国勢調査での「あなたは今幸せですか?」に人口の9割の人が幸福と答えた。
経済成長率が高い国や医療が高度な国、消費や所得が多い国の人々は本当に幸せだろうか。
先進国でうつ病に悩む人が多いのはなぜか。地球環境を破壊しながら成長を遂げて豊かな社会は
訪れるのか。
他者とのつながり、自由な時間、自然とのふれあいは人間が安心して暮らす中で欠かせない要素だ。
と述べています。
毎年3万人以上の人が自殺する国が先進国と言えるのか?
人や自然・環境など多くの犠牲を仕方がないと他人事のように歩んできて
原子力発電所事故の放射能汚染にしても目標をはき違えた結果だと思います。
年金財源の無駄遣いのしわ寄せを年金額の引き下げや支給年齢の引き上げなど
さも最もな手段のように検討されている。
自分さえ良ければがまかり通り(清貧者との)貧富の差は大きくなっているように思えます。
誰が幸せなら良いのかの基準はどこにあるのか?
アメリカでは「1%の裕福な人のために99%の人が苦しんでいる」とデモが続いています。
ヨーロッパや中東でも同様な動きがある。
世界的に国家・個人の視点を見直す必要があると思います。
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